性格ナビは候補者の人生に寄り添うキャリアコンサルタントが使えるツールのひとつ。

株式会社ミライヘ

設立2018年

事業内容転職・就職支援事業。人材採用における設計・構築・運用支援

「転職」による成果報酬、という人材業界のビジネスモデルに感じた限界

長期的にみて企業、転職者、私達のwin-win-winが多様でありたい。 

今、多くのキャリアコンサルタントが抱えている悩みは、候補者に人生に寄り添っても寄り添わなくても、「転職が決まって入社する」ことがキャッシュポイントになっていることだと思うのです。私自身、人材業界に10年以上携わりながら日に日に疑問を感じています。

私は、キャリア面談をした結果、候補者さまが「転職しない」という選択をしても良いと思っています。元々は雇用する企業も本人も、双方が良いと思っていた場所でパフォーマンスを発揮することが1番ですし、もしも入社してすぐに転職されてしまってはコストも労力もかかってしまいますし、組織風土にも良い影響を与えません。

米ではビジネスマンの三種の神器は「優秀な医者、優秀な弁護士、優秀なキャリアコンサルタント」と言われています。転職の度に転職サイトに登録したり、人材紹介会社に行くのではなく、10年経っても20年経っても一人の優秀なキャリアコンサルタントに相談する。そうすれば、その人の価値観、将来設計を一緒に作っていくことができます。短期的な収益だけでなく、長期的に見たお互いwinwinになる、そういうキャリアコンサルタントに自分自身がなりたいですし、そういう世界観を作っていきたいと考えております。

その上で、性格ナビは候補者さまの潜在意識を可視化することができ、早期に候補者さまの価値観、特性を発見することができます。性格ナビの報告書を確認した後でのキャリア面談はより深い層のお話ができるのです。

候補者自身が気づいていない根本課題をも可視化することが出来るツール

「一度立ち止まって考え抜いた経験」は、きっと入社後の高いパフォーマンス発揮に繋がる

例えば、性格ナビでは潜在意識にある心の傷が可視化できます。以前、「上司の方との人間関係が上手くいかないので転職したい」という候補者さまがいらっしゃいました。その候補者さまの性格ナビの報告書をみたところ「侮辱の傷」という数値が高く出ていました。

これは、「自分が侮辱されるに値する」という信念がどこかにあり、実際には侮辱されていなかったとしても、侮辱されたと感じる傾向があることを指します。 転職先を探す前に、具体的にどう上司の方との人間関係が上手くいかないか、お話を伺ったところ、必ずしも上司の方だけの問題ではないのではないかと感じ、その点についてより深堀りしていくと、以前も同様の理由で社内のメンバーとのやりとりに困ったことがあることがわかりました。 そこで、まずは転職先を紹介するのではなく、一度立ち止まって、なぜ自分が上司の方と思うようなコミュニケーションがとれないのか整理することを進めさせていただきました。その上で転職するのか、するのであればどういう社風が合うのかご提案させていただく段取りにしたのです。

また、別の候補者さまに関しては、性格ナビで可視化できる「積み残しニーズ」で、「自分の力を証明したい」というニーズの数値が高く出ておりました。その方はスタートアップ企業から大手企業まで幅広い企業での実務経験があり、約10年近く実績を出し続けていらっしゃった方です。当時も業界最大手の企業に勤められていらっしゃったため、もっと上へもっと上へ、という方向性ではなく、自分の力を存分に発揮するためにも、私は企業に属するのではなく、一度独立されてみてはどうかとご提案差し上げました。 私以外の方のアドバイスももちろんあったと思いますが、その方は現在独立され、会社の社長として活躍されております。

このように、性格ナビで候補者さまの潜在意識を可視化することで、お互いが客観的な数値を知った上で話をすることができるため、何度も面談を重ねないと出てこない情報が報告書を通して早期に発見することができます。 私達は若手世代の転職支援を行っていますが、若手やエグゼクティブなど立ち位置に関係なく、仕事をしていれば乗り越えなければいけない困難な状況は訪れます。性格ナビを使用した私達のサービスを通じた「一度立ち止って考え抜いた経験」が、本人の意志を強くさせるモチベーション源泉となり、困難な状況を自ら切り拓いていくことに繋がると信じています。 候補者さまの人生に寄り添うキャリアコンサルタントにとっては、ともて役立つツールになり得るのではないかと思います。